2019/04/11
【外務省】海外安全情報 ニューヨーク市における麻しん(はしか)の流行 2019年04月10日
1 ニューヨーク市における麻しん(はしか)の流行
(1)デブラシオニューヨーク市長は,4月9日,同市のユダヤ人コミュニティに影響を及ぼしている麻しんの流行に対して,公衆衛生上の緊急事態を宣言しました。
(2)同市ブルックリン区ウィリアムズバーグ地区の郵便番号11205,11206,11211及び11249に在住,勤務,通学する麻しんの予防接種を受けていない全ての人に対して(医学的に免除されるべき人を除く),予防接種を受けるよう命じるとともに,6歳以上の子供の親又は保護者は,その子(医学的に免除されるべき子を除く)に対して予防接種を受けさせるよう命じています。
参考:ニューヨーク市保健局の発表(英文)
https://www1.nyc.gov/assets/doh/downloads/pdf/press/2019/emergency-orders-measles.pdf
(3)ニューヨーク市保健局発表の各地区の感染症例数
ベンソンハースト地区:1例(2018年11月以降の症例はなし)
ボローパーク地区:49例(過去1週間内の症例なし)
ブライトンビーチ地区:1例(輸入症例)
クラウンハイツ地区:1例(過去1週間内の症例なし)
ミッドウッド/マリンパーク地区:3例(過去1週間内の症例なし)
ウィリアムズバーグ地区:228例(過去1週間内に28例)
フラッシング地区:2例(過去1週間内の症例なし)
2 麻しんについて
(1)麻しんは感染力が強く,空気感染もするので,手洗い,マスクのみで予防はできません。麻しんの予防接種が最も有効な予防法といえます。また,麻しんの患者さんに接触した場合,72時間以内に麻しんワクチンの接種をすることで,麻しんの発症を予防できる可能性があります。また,定期接種の対象者だけではなく,医療・教育関係者や海外渡航を計画している成人も,麻しんの罹患歴がなく,2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種を検討してください。
(2)麻しん含有ワクチン(主に接種されているのは、麻しん風しん混合ワクチン)を接種することによって,95%程度の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。また,2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。
(3)ワクチン接種後の反応として多く見られる症状として発熱,発疹,鼻汁,咳嗽,注射部位紅斑・腫脹などがみられます。重大な副反応として,アナフィラキシー,急性散在性脳脊髄炎(ADEM),脳炎・脳症,けいれん,血小板減少性紫斑病ごく稀に(0.1%未満)報告されていますが,ワクチンとの因果関係が明らかでない場合も含まれています。
なお,麻しん含有ワクチンは,ニワトリの胚細胞を用いて製造されており,卵そのものを使っていないため卵アレルギーによるアレルギー反応の心配はほとんどないとされています。しかし,重度のアレルギー(アナフィラキシー反応の既往のある人など)のある方は,ワクチンに含まれるその他の成分によるアレルギー反応が生ずる可能性もあるので,接種時にかかりつけの医師に相談してください。
(参考)
○厚生労働省ホームページ:麻しんについて
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html
3 在留届及び「たびレジ」への登録のお願い
海外渡航前には,万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在する方は,緊急事態に備え,必ず在留届を提出してください。
( https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )
また,3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html 参照)
※詳細は下記ソースよりご確認ください。
【ソース】外務省:ニューヨーク市における麻しん(はしか)の流行
Wikipedia
検索結果