◎ 現行の日本銀行券及び五百円貨幣は、新しい日本銀行券及び五百円貨幣が発行されたあとも、引き続き通用します。
◎ 「現行の日本銀行券が使えなくなる」などを騙った詐欺行為(振り込め詐欺など)にご注意ください。
新しい日本銀行券及び五百円貨幣を発行します
Ⅰ.新しい日本銀行券について
日本銀行券一万円、五千円及び千円について、偽造抵抗力強化等の観点から、次の要領で様式を新たにして製造することとし、所要の準備に着手しました。
1.主な様式
(1)新たな偽造防止対策等
・高精細すき入れ
現行の「すき入れ」に加えて、新たに高精細なすき入れ模様を導入
・最先端技術を用いたホログラム
一万円券及び五千円券にはストライプタイプのホログラムを新たに導入 ※1
千円券にはパッチタイプのホログラムを新たに導入 ※1
※1 肖像の3D画像が回転する最先端のホログラム。銀行券への採用は世界初。
また、記番号について、現行の最大9桁から10桁への変更を予定しています。
(2)ユニバーサルデザイン(券種間の識別性向上等)
・指の感触により識別できるマークの形状変更及び券種毎の配置変更
・額面数字の大型化(表・裏)
・「ホログラム」及び「すき入れ」位置を券種毎に変更
などを予定しています。
2.発行時期
2024年度上期を目途。
Ⅱ.新しい五百円貨幣について
現行の五百円貨幣について、偽造抵抗力強化の観点から、次の要領で素材等を変更して製造することとし、所要の準備に着手しました。
1.主な形式等
(1)新たな偽造防止技術
・素材に新規技術であるバイカラー・クラッド(二色三層構造)を導入
・貨幣の縁に、新たに「異形(いけい)斜めギザ」を導入 ※1
・貨幣の縁の内側に、新たに微細文字を加工
※1 斜めギザの一部を他のギザとは異なる形状にしたもので、通常貨幣(大量生産型貨幣)への採用は世界初。
2.発行時期
2021年度上期を目途。
新しい日本銀行券のイメージ
1.新一万円券

表(肖像):渋沢 栄一(しぶさわ えいいち)【1840~1931】
第一国立銀行、東京株式取引所(現 東京証券取引所)、東京商法会議所(現 東京商工会議所)など生涯に約500もの企業の設立等に関わったといわれ、実業界で活躍。また、教育・社会事業・民間外交にも尽力。

裏 :東京駅(丸の内駅舎) 辰野金吾設計、1914年竣工。「赤レンガ駅舎」として親しまれてきた歴史的建造物。明治・大正期を代表する建築物の一つ。戦災で一部焼失、2012年復原工事完了。丸の内本屋は国の重要文化財指定(2003年)。
2.新五千円券

表(肖像):津田 梅子(つだ うめこ)【1864~1929】
1871年、岩倉使節団に随行した最初の女子留学生の一人。1900年に女子英学塾(現 津田塾大学)を創立するなど、近代的な女子高等教育に尽力。

裏 :フジ(藤) 「フジ(藤)」は古事記や万葉集にも登場し、日本では古くから広く親しまれている花。
3.新千円券

表(肖像):北里 柴三郎(きたさと しばさぶろう)【1853~1931】
世界で初めて破傷風菌の純粋培養に成功、破傷風血清療法を確立。 また、ペスト菌を発見。私立伝染病研究所、私立北里研究所を創立。後進の育成にも尽力。

裏 :富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」 日本を代表する浮世絵。江戸時代の浮世絵師葛飾北斎の代表作で知名度も高く、世界の芸術家に影響を与えた作品でもある。
新しい五百円貨幣のイメージ

新しい五百円貨幣に採用する主な偽造防止技術
1.バイカラー・クラッド(二色三層構造)
<イメージ図>

2.異形斜めギザ
<イメージ図>

※詳細は下記ソースよりご確認ください。
【ソース】財務省:新しい日本銀行券及び五百円貨幣を発行します