Q:中国海警局が7月1日から中央軍事委員会の指揮下に編入されます。尖閣諸島の周辺で領海侵犯を繰り返す組織が、軍事組織と一体化することに対しての防衛省の評価・分析は如何でしょうか。
A:中国の全国人民代表大会常務委員会は、今月22日の決定におきまして、尖閣諸島への接近・領海侵入を繰り返す公船が所属する中国海警部隊を「中国海警局」として、中国軍事委員会による一元的な指揮を受ける人民武装警察部隊、武警と通常呼んでおりますが、ここに7月1日付けで編入するということは承知をしております。こうした武警や海警局による体制変更については、その影響も含め、中国軍の軍改革の進展と併せて注視をしておりますが、いずれにしましても、尖閣諸島を巡る情勢に関しては、いたずらに事態をエスカレートさせることがないよう、冷静な対応を継続しつつ、尖閣諸島を含むわが国の領土・領海・領空を断固として守り抜くという方針に変わりはなく、引き続き、海上保安庁などの関係省庁と連携し、警戒監視・情報収集等に万全を期してまいりたいと思います。
【ソース】防衛省:防衛大臣記者会見概要 平成30年6月26日(10時05分~10時18分)