2019/01/26

【防衛省】北朝鮮船籍タンカー「AN SAN 1 号」と船籍不明の船舶による洋上での物資の積替えの疑い 平成30年6月29日

1.事案の概要
  平成30年6月29日(金)昼、北朝鮮船籍タンカー「AN SAN 1 号」(IMO 番号:7303803)と船籍不明の船舶が東シナ海の公海上(上海の南南東約350㎞の沖合)で接舷(横付け)していることを海上自衛隊第14護衛隊所属「せんだい」(舞鶴)が確認しました。

  両船舶は、接舷(横付け)した上で蛇管(ホース)を接続していたことから、何らかの作業に従事していた可能性があり、政府として総合的に判断した結果、国連安保理決議で禁止されている「瀬取り」を実施していたことが強く疑われます。

  なお、北朝鮮船籍タンカー「AN SAN 1 号」は、平成30年3月に国連安保理北朝鮮制裁委員会から資産凍結・入港禁止の対象に指定された船舶ですが、政府として総合的に判断した結果、船名を「HOPE SEA 号」に偽装していることを確認しており、制裁逃れを図っていることが強く疑われます。

2.我が国としての対応
  我が国としては、本事案について、国連安保理北朝鮮制裁委員会に通報するとともに、関係国と情報共有を行っています。




(写真①-1:接舷して蛇管を接続している北朝鮮船籍タンカー「AN SAN 1 号」と船籍不明の船舶。6月29日11時15分頃撮影)




(写真①-2:接舷して蛇管を接続している北朝鮮船籍タンカー「AN SAN 1 号」と船籍不明の船舶。6月29日11時20分頃撮影)




(写真②:船籍不明の船舶。6月29日14時15分頃撮影)




(写真③-1:「AN SAN 1 号」。6月29日14時15分頃撮影)




(写真③-2:「AN SAN 1 号」の船尾部分。6月29日11時20分頃撮影)



【ソース】防衛省:北朝鮮船籍タンカー「AN SAN 1 号」と船籍不明の船舶による洋上での物資の積替えの疑い(平成30年6月29日)
【ソース】防衛省:我が国における国連安保理決議の実効性の確保のための取組

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