2019/01/15

【公安調査庁】欧米の車両テロ対策

  車両を用いたテロが多発する背景には,これまでのテロで車両の殺傷能力の高さが証明されるなど,社会に対するインパクトが大きいことに加え,「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)が強く推奨したことがあるとみられる。ISILは,2016年11月に発刊した機関誌「ルーミヤ」(第3号)の中で,ニースで発生したトラック突入テロを称揚した上で,車両は「多くの犠牲者を出す能力がある」,「容易に入手できるが,ナイフと違って所有していても疑惑を抱かせない」等と車両によるテロを推奨した。



欧米における主な車両テロ事件

2016年

7月14日 フランス南部・ニース
革命記念日を祝う花火を見物するために集まっていた群衆にトラックが突入(86人死亡、434人負傷)

12月19日 ドイツ首都ベルリン
クリスマスマーケットに大型トラックが突入(12人死亡,48人負傷)

2017年

3月22日 英国首都ロンドン
ウエストミンスター橋の歩行者に自動車が突入した後,議事堂敷地内に侵入し,刃物で警察官1人を刺殺(5人死亡,約50人負傷)

4月7日 スウェーデン首都ストックホルム
中心部の目抜き通りで,歩行者にトラックが突入(5人死亡,15人負傷)

6月3日 英国首都ロンドン
ロンドン橋の歩行者にバンが突入した後,乗っていた3人組が,付近のレストランやバーなどを襲撃(8人死亡,約50人負傷)

6月19日 フランス首都パリ
シャンゼリゼ通りで,警察車両に自動車が突入(実行犯のみ死亡)

8月17~18日 スペイン北東部・バルセロナ,カンブリス
バルセロナ中心部の目抜き通り(17日)及びカンブリス(18日)で,人混みに車両が突入(16人死亡,130人以上負傷)

10月31日 米国東部・ニューヨーク
自転車専用レーンにピックアップトラックが突入(8人死亡,11人負傷)



こうした度重なる車両テロに対して,欧米では,歩道と車道を分離する支柱を設置した例があるほか,ハロウィン・パレードなどのイベントに際しては,会場付近にコンクリートブロックを設置したり,砂を満載して重量を増したトラックを駐車したりするなどして,その都度車両の侵入を防ぐ対策を講じてきた。



※詳細は下記ソースよりご確認ください。



【ソース】公安調査庁:欧米の車両テロ対策



日本における自動車による殺人事件(Wikipediaより)

1999年(平成11年)9月29日 下関通り魔殺人事件
2004年(平成16年)11月18日 茨木市連続ひき逃げ事件
2005年(平成17年)4月2日 仙台アーケード街トラック暴走事件
2008年(平成20年)6月8日 秋葉原通り魔事件
2010年(平成22年)6月22日 マツダ本社工場連続殺傷事件

Wikipedia

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