平成３０年２月２４日（土）深夜、北朝鮮船籍タンカー「Chon Ma San 号」とモルディブ船籍「Xin Yuan 18 号」が東シナ海の公海上（上海の東約２５０㎞の沖合）で接舷（横付け）していることを海上自衛隊第１航空群所属「Ｐ－３Ｃ」（鹿屋）が確認しました。
両船舶は、夜間において接舷（横付け）した上で照明を点灯していたことから何らかの作業に従事していた可能性があり、政府として総合的に判断した結果、国連安保理決議で禁止されている「瀬取り」を実施していたことが強く疑われます。
なお、北朝鮮船籍タンカー「Chon Ma San 号」は、平成３０年２月２３日に米国が発表した対北朝鮮制裁対象に指定された船舶であり、船体に表示されている船名が消されていることを確認しています。
２．我が国としての対応
我が国としては、本事案について、国連安保理北朝鮮制裁委員会に通報するとともに、関係国と情報共有を行うとともに、モルディブ船籍タンカー「Xin Yuan 18 号」に関係する国に対して関心表明を行っています。
（写真①－１：接舷して照明を点灯している北朝鮮船籍タンカー「Chon Ma San 号」とモルディブ船籍タンカー「Xin Yuan 18 号」。２月２４日２２時３０分頃撮影）
（写真①－２：接舷して照明を点灯している北朝鮮船籍タンカー「Chon Ma San 号」とモルディブ船籍タンカー「Xin Yuan 18 号」。２月２４日２２時３０分頃撮影）
（写真②：「Xin Yuan 18」。２月２５日９時００分頃撮影）
（写真③：「Chon Ma San 号」。２月２５日９時００分頃撮影）
【ソース】防衛省：北朝鮮船籍タンカー「Chon Ma San 号」とモルディブ船籍タンカー「Xin Yuan 18 号」による洋上での物資の積替えの疑い（平成３０年２月２４日）
【ソース】防衛省：北朝鮮関連船舶による違法な洋上での物資の積替えの疑い 平成30年2月27日
【ソース】防衛省：我が国における国連安保理決議の実効性の確保のための取組
