平成30年2月16日(金)昼、北朝鮮船籍タンカー「Yu Jong 2 号」と「闽宁德油078」との表示がある船籍不明の小型船舶(注)が東シナ海の公海上(上海の東約250㎞の沖合)で接舷(横付け)していることを海上自衛隊第14護衛隊所属「せんだい」(舞鶴)及び第1航空群所属「P-3C」(鹿屋)が確認しました。
両船舶は、接舷(横付け)した上で蛇管(ホース)を接続していたことから、何らかの作業に従事していた可能性があり、政府として総合的に判断した結果、国連安保理決議で禁止されている「瀬取り」を実施していたことが強く疑われます。
(注)「闽宁德油」の繁体字表記は「閩寧德油」(ビンネイトクユ)であり、「福建 寧徳市油槽船」を意味するものと解されます。
2.我が国としての対応
我が国としては、本事案について、国連安保理北朝鮮制裁委員会に通報するとともに、関係国と情報共有を行っています。

(写真①-1:接舷して蛇管を接続している北朝鮮籍タンカー「Yu Jong 2 号」と「闽宁德油 078」。2 月 16 日 11 時 20 分頃撮影)

(写真①-2:接舷して蛇管を接続している北朝鮮籍タンカー「Yu Jong 2 号」と「闽宁德油 078」。2 月 16 日 11 時 20 分頃撮影)

(写真②:「闽宁德油 078」。2 月 16 日 13 時 30 分頃撮影)

(写真③:「Yu Jong 2 号」。2 月 16 日 13 時 00 分頃撮影)
【ソース】防衛省:北朝鮮船籍タンカー「Yu Jong 2 号」と「闽宁德油 078」による洋上での物資の積替えの疑い(平成30年2月16日)
【ソース】防衛省:北朝鮮関連船舶による違法な洋上での物資の積替えの疑い 平成30年2月20日
【ソース】防衛省:我が国における国連安保理決議の実効性の確保のための取組