2019/02/23

【財務省】金地金の密輸入1088件摘発/押収量は2トン超え 香港、韓国、中国で8割以上 平成30年の全国の税関における金地金密輸入事犯の摘発状況

財務省は、平成30年において全国の税関で摘発された金地金密輸入事犯の実績をまとめましたのでお知らせします。

平成30年に全国の税関が摘発した金地金*密輸入事犯の件数は1,088件(前年比約20%減)、押収量は2,119kg(前年比約65%減)でした。摘発件数、押収量ともに減少傾向にあり、手口も小口化傾向にあります。

* 金地金には、金塊に加えて一部加工された金製品も含む



過去10年間の摘発状況

摘発事例は全国にまたがっており、大規模空港のみならず地方の海港・空港(清水港、宮崎空港等)でも摘発。金密輸入に対しては、全国の税関で取締りを強化し、厳正に対処しています。

摘発件数(件) 押収量(kg)
H21 27 214
H22 15 92
H23 17 63
H24 18 79
H25 12 133
H26 119 449
H27 465 2032
H28 811 2802
H29 1347 6277
H30 1088 (注)2119

(注)平成30年の押収量は速報値



密輸形態別の摘発状況(H30)

摘発した事犯を密輸形態別件数でみると、前年は航空機旅客等による密輸入が全体の9割以上であったのに対して、平成30年は、航空機旅客等が約6割にとどまる一方、航空貨物が3.5割を占め、密輸形態が多様化しています。

密輸形態 摘発件数(件) 押収量(kg)
航空機旅客等 653 1876
航空貨物 390 219
国際郵便 36 9
船員等 8 14
海上貨物 1 0
合計 1088 2119

(注)航空機旅客等には航空機乗組員を含み、船員等には船舶旅客を含む。
海上貨物の押収量はkg未満であることからゼロ表示となる。
密輸形態別の押収量は各々端数処理を行っているため、全てを合算しても合計の押収 量の数値とは一致しない。



密輸仕出地別の摘発件数(H30)

密輸仕出地別にみると、香港、韓国、中国の順に摘発件数が多く、上位3か国・地域で全体の約8割を占めました。特に、中国からの密輸入が増えている状況(前年比7倍)です。





告発事例

平成30年4月10日施行の改正関税法による罰則強化後の告発事例として、平成30年7月、横浜税関は台湾から金地金約1.6kgを密輸しようとしたとして台湾人他2名を宇都宮地方検察庁へ告発、同年9月、門司税関は韓国から金地金約3kgを密輸しようとしたとして韓国人3名を宮崎地方検察庁へ告発しました。今後も、金密輸入に対して厳しく対応していきます。



※詳細は下記ソースよりご確認ください。



【ソース】財務省:金密輸対策 > 平成30年の取締り状況

Wikipedia

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