2019/02/18

【財務省】「引っかけようという意図が見え見えの質問でわかりやすいね、あなたの質問も」 麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要(平成30年10月23日(火曜日))

【質疑応答】

問)
  政策に関してお伺いしたいのですけれども、昨日未来投資会議において健康寿命の延伸とか予防医療の推進といったことが各論において議論が始まりました。財政上においては社会保障費の抑制というのが喫緊の課題だと認識しておるのですけれども、こうした健康寿命の延伸、予防医療の推進といったものが社会保障費の抑制に与えるインパクトをどのようにお考えでしょうか。

答)
  誠に望ましいと思いますよ。望ましいと思うけれども、それがどれくらいなのか。俺には正直わからない。みんな言うよ。俺は言っておくけど、78歳で病院の世話になったことはほとんどない。なりっぱなしの人はいる。生まれつきなのはあきらめる。しかし、自分で飲み倒して、運動も全然しないで、糖尿病も全然無視して、何とかかんとかになったという人の医療費は健康に努力している俺が払っている経費かと思ったら、あほらしゅうてやってられんと言った、ある我々の先輩がいたので、いいこと言うなと思って聞いていましたよ。その人、事実ほとんど病気されずにやっておられましたが、よくきちんと、俺より年上だったし、俺より健康をきちんとしておられるなと思って感心して見ていた人がいたのですけれども、その人とその隣にいた、そうじゃないのがいたので、その人を指さして面と向かってその人に言っていたのがすごい印象に残っていますけれども。今後ともこういったのが、やっぱりみんなでやっていくという努力をやるためには、そういうようにきちんとやろうという意思を持っている人と持っていない人との差というのが全体の予算に与える影響がどれくらい出てくるのかというのは正直わかりませんけれども、少なくともそういった努力をしている人に対して、こういう努力をした人に対してはきちんとしたものが与えられます、何がいいのですかというのは真剣にみんなで考えてもらわないといけないところなのであって、それがインセンティブになるかどうかというのはちょっとわかりませんよ。そんなもの、金をもらっても俺は飲みたいだけ飲んだ方がいいやという人もいるかもしれないからね。強制的なことができるわけじゃないだろうと思いますので、そういった意味ではきちんとしたアイデアというものを、強制的じゃなくてみんながやる気になって、全体として医療費全体の、予防医学という世界なのでしょうけれども、そういったものがきちんとやっていけるというような状況を国民がどれだけ持ってくれるか。日本人というのはかなりその意識が高いから平均寿命がこれだけ世界の中で高いのだと思いますから、それがどれくらいいくか、健康寿命と平均寿命の差が短ければ短いほど医療費は少なくて済むという計算でしょうから、それは同時に財政の支出が減るということになりますから、大きな意味があると思いますので、どういった形になるか、これは今から世耕さんのところかな、生涯現役社会の実現に向けた議論をしていかれるということだったので、いろいろなアイデアが出てくるので、何も厚労省に限らず、運動やら何やらの点でいけばスポーツということにもなるのだろうし、いろいろな意味で自治体の取り組みというのもあるでしょうし、いろいろな形のものが今からみんなで考えなければいけないということだと思いますけれどもね。

問)
  健康寿命と寿命の差というのは、健康寿命が延びた分だけ寿命が後に行って、不健康な期間は変わらないと。その分、後ずれする分、社会保障費が増える、というのが定説になっていると思うのですけれども、財政審でも財務省はそういう主張をされたと理解しているのですが、大臣としてはこういった議論と未来投資会議で行われている議論、若干、私から見ると齟齬があるように見えるのですけれども、大臣はどういうふうに整理されているのでしょうか。

答)
  今言っているのは、今までのやつを単純延長したらそうなりますよ。当たり前の話でしょうが。だって平均寿命がそれだけ延びればね。そういったことになるから、平均寿命が延びたからガンの発生率がこれだけ増えているのだと、お医者さんに言わせると、昔はガンが発生する前に亡くなっていたのだからという話もよく聞かされた話ですけれども、どういうことか医学的なあれをよく知っているわけではありません。ただ、今言ったように、これまでのを単純延長すればそういうことになりますから、少なくとも予防医学とか、いろいろな意味でそういったものにきちんと対応している人を重用するとか、もっと平均に、働いている人ほど病院に行っている比率が少ないとか、いろいろな数字がいっぱいありますから、そういった意味では間違いなくいい傾向だと思いますし、少なくとも65歳、75歳、平均年齢でいくと、日本人の75歳の人が歩くスピードは10年前の65歳の人のスピードと同じですから、そういった意味では明らかに健康になってきているという率が高くなってきていることは、その数字の上から見ているとはっきりしているなとは思いましたけれども。いずれにしてもそういったものがどういった意味で、いい意味で回ってきて、少なくとも医者にかかる、病院に行く、そういった医療費を平均寿命が延びた分だけ正比例して医療費が伸びるというようなことではなくて、少なくとも健康に努力してくれる人が増えるということは大いに結構なことなんじゃないのですかね。その人は働ける状況にもなりますから、そういった意味では少子高齢化という問題で抱えている労働人口の問題にも関与してくる話だと思いますけれどもね。



問)
  先程の大臣の発言で確認させていただきたいのですけれども、不健康な人の医療費を健康な人が負担するのがあほらしくてやっていられないというのは、これは大臣のご見解としてもそうだということでしょうか。

答)
  引っかけようという意図が見え見えの質問でわかりやすいね、あなたの質問も。基本的には人間生まれつきがあるのですよ。あなたが、どれくらい運動能力があるか知らないけれども。運動能力がある人から見れば、運動能力がない人は全然違うものですから。しかし、運動能力があっても努力しない人がいるのですよ。健康であっても。そういった意味では生まれつきのものがありますし、だから一概にはそういったことが言えるというような簡単な話ではありません。あなたが考えているほど世の中は簡単にできていませんよ。



※詳細は下記ソースよりご確認ください。



【ソース】財務省:麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要(平成30年10月23日(火曜日))

Wikipedia

検索結果