2019/02/18

【財務省】「IMFに貸した金は帰ってきている」 麻生大臣、黒田総裁共同記者会見の概要(平成30年10月12日(金曜日))

【質疑応答】

問)
  もう1問お願いします。アメリカの自国第一主義というか、自分たちがよければいいという態度が継続している中で、もし今ここで過去に起きたような金融危機であるとか、危機的な状況が起きたらG20は一致団結して、結束して、協力して対応していけるというふうに思われるかというのを。

大臣)
  内容にもよりますけどね。少なくとも、じゃあ10年前のリーマンブラザースのbankruptcyが起きた時には、じゃあどうしたのですって、思い出してみたらわかると思いますけれども、あの時は少なくとも、いわゆるcredit crunch、金融収縮が起きてえらいことになりますというので、日本が、いわゆる1,000億ドルの金をIMFにローンしますということをしたのだよね。それで少なくともアジアにおいて、取り付け騒ぎが1997年、あの時のアジア通貨危機みたいなことは避けられた1つの例でしょう、あれは。だから、そういった意味では、あの時の経験というのはそれなりに生かされて、あの時は97年の時にはどんなことになったかといえば、日本がアジアの、インドネシアとか韓国とかタイとか、ああいうものの金融の破綻というところを引き止める、止めるというのを、日本が個別の国としてやったのだけど、我々はそうではなくてIMFにローンしますというやり方で、IMFがいわゆる各国のあれをやるということになって、うまくそれなりにやり、貸した金はそれなりに皆ローンですから返ってきている話ですから、そういった意味では経験が生かされた、97年の経験が2008年、2009年に生かされた実態があるということですから、色々な経験がそれなりに生かされているので、今回も同じようなことがどういったことが起きるかって、たらればの話というのは、皆さんは好きですが、我々は余りたらればの話だけで、それだけで言葉尻をつかまえられて、後々言われちゃかなわねえから、なかなかそういうことを発言することはありませんから。

問)
  スラウェシ島の支援について、今発表いただいたのですが、これまで緊急支援を各国から受けてきたインドネシアが、この復興支援の青写真については日本に是非お願いしたいというふうなことだと、インドネシアの方からも伺っています。地震とか津波の経験が不幸にも日本は多くて、それの復興の経験は多いという、その知見が生かされるという話は少し、概要的には説明されたのですが、どのようにその知見が生かされるのか、それから選ばれたその意義みたいなものをお伺い出来ますでしょうか。昨日は災害リスクの強靱性みたいなキーワードを麻生大臣から伺いましたけれども、世界の中で日本のこういった知見が生かされることの意義ですね。

大臣)
  SEADRIFというのを、この前のG20の時に開催させていただいて、小さな地震に保険というのをやるのはどうです、ということを言った時には、少なくとも保険会社は、1国は受けないのですよね。小さな国、島嶼諸国なんかの場合は。従って島嶼諸国というのを十幾つ集めて、1つのグループとしてやって、それで保険というのをやったらどうですというので、それは保険会社の方も受けた、日本の知見の1つの例だと思いますけども、そういった意味では、日本の色々な経験というのは1つあるでしょうし、地震、津波というのは、間違いなく、最初に十何年前にアチェだかどこかで起きた、インドネシアで起きたあの時から地震、津波という言葉が国際語になったのですね。あれまではCNNは皆ビッグウェーブスと呼んでいたのだから。ハワイの波とどう違うか説明してみろといって話題になったのでしょうが。そういった時代に「ツナミ」という言葉が国際語になったのですよ、あの時。それまで「ツナミ」という言葉はありませんから、そういった意味では、経験を生かせたというので、そのためにはどうするのだということで、いわゆるテトラポットって知っていますか。テトラポットをそろえて、前に埋め立てるということをやると、大きく波の力が抑えられますというので、そういったことを、いわゆる島で起きるような地域に全部セットしたりなんかしたと。そういったのがハードの面で言えば、そういうことですかね。



問)
  さっきの選ばれた意義のところで、もう1回教えていただきたいのですが、日本の知見を生かされているのはわかったのですが、すみません、麻生さん、インドネシアから選ばれた意義、背景みたいなところを。

大臣)
  選ばれたって、インドネシアで津波があったから選ばれたので、アメリカで津波が起きたらアメリカに行くさ。

問)
  色々なところが支援したいというふうに申し出ている中で、日本が選ばれたということは。

大臣)
  日本が選ばれた、それはインドネシアにとって日本が一番その点のことに関しては知見がある、経済力もある、対応も早い、これまでも色々なところでの対応というのは、アチェというのは、その前の最初に「ツナミ」という言葉が出た時も、アチェというのはインドネシアの中で西の方ですけれども、西の端っこのスマトラ島からもっと西の方ですけれども、そこのところで起きた時の対応というのが、あの時は日本が一番早かったのですかね、あの時もたしか。だから、そういった意味では、経験を向こうが買っているというように考えられたらどうでしょうかね。津波というのはなかなか、そんなにしょっちゅう色々なところで起きているわけじゃありませんから。昔は何か地中海でも起きていた記録があるという話が、この間出ていましたけれども、最近そんな話はありませんし、現実津波が起きている国というのは、日本というのがよく例に出るところだという、経験則が一番高いということにもなったのだと思いますけどね。



※詳細は下記ソースよりご確認ください。



【ソース】財務省:麻生大臣、黒田総裁共同記者会見の概要(平成30年10月12日(金曜日))

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