【ポイント】
●3月14日以降,ガザ地区からイスラエル側への複数回に亘るロケット弾の発射に伴い,ハマス等パレスチナ抵抗勢力とイスラエル軍との間で激しい応酬が行われました。情勢は引き続き流動的ですので,ガザ地区及び周辺地域への渡航は止めてください。全土において,ロケット弾等の飛来を知らせるサイレン等に接した場合には,近隣のシェルター等に避難してください。
●3月30日の「土地の日」から5月15日の「ナクバの日」までは,ガザ地区及びヨルダン川西岸地区においては継続的な抗議活動の実施が予想される期間となります。抗議活動は状況により治安当局等との衝突に発展する場合もありますので,抗議活動が行われている場所へは近づかないようにしてください。
1 3月14日,ガザ地区のパレスチナ抵抗勢力がテルアビブ方面に向けロケット弾2発を発射したことを受け,それに対する報復として,イスラエル軍がガザ地区の100か所以上に対し空爆等を実施しました。
2 同月25日にもガザ地区から発射されたロケット弾がテルアビブ北側の中部地区クファール・サバ(Kfar Saba)付近に着弾し負傷者を含めた被害が発生しました。
これに対し,報復としてイスラエル軍が,ガザ市内の建物を含むガザ地区の多数箇所に対し空爆等を実施したことで負傷者等の被害が発生している模様です。
さらに,それを受けガザ地区から近隣のイスラエル領に向けてロケット弾等が発射されるなど,双方による激しい応酬が行われました。情勢は引き続き流動的です。
3 また,昨年は3月30日の「土地の日」(イスラエル当局によるパレスチナ住民の土地差押えに対する抗議デモに端を発した衝突事案のメモリアル・デー)から5月15日の「ナクバの日」(イスラエル建国に伴いパレスチナ人が居住地を追われた悲劇を嘆く日)まで,ガザ地区(及びヨルダン川西岸地区)においては激しい抗議活動が行われ,本年もそのような事態が発生する可能性があります。
4 上記状況を踏まえ,以下の注意事項を参考にした慎重な行動をお願いします。
(1)ガザ地区及び同周辺地域は危険レベル3(渡航中止勧告)を発出しています。同地域への渡航は止めてください。既に滞在されている方は,常に最新の治安情勢の入手に心がけ,退避等も念頭に置き,不測の事態に巻き込まれないよう十分に注意してください。
(2)全土において,ロケット弾等の飛来を知らせるサイレン等に接した場合には,近隣のシェルター又は堅牢な建物に直ちに避難してください。
(3)抗議活動は状況により治安当局等との衝突に発展する場合もありますので,抗議活動が行われている場所へは近づかないようにしてください。万が一,抗議活動の現場に遭遇した場合には,決して近づかず,直ちに安全な場所に退避して下さい。
5 海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在する方は,在イスラエル日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時に在イスラエル日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html )
※詳細は下記ソースよりご確認ください。
【ソース】外務省:イスラエル:ガザ地区情勢等についての注意喚起(新規)