【質疑応答】
問)
2020年度のPB黒字化についてお伺いします。麻生大臣は、今週月曜日の29年度当初予算成立後の会見の際に、2020年度のPB黒字化について日本を取り巻く情勢がいろいろあるので何とも言いにくいところがあるというふうにおっしゃいました。2020年度のPB黒字化は難しいとお考えでしょうか。
また、北朝鮮のミサイル実験等で日本の安全保障環境が厳しさを増す中で、プライマリーバランスの黒字化への道筋をつけるために何が必要だとお考えでしょうか。
答)
2020年まで難しい、極めて厳しいというのは最初からそうなのです。今に始まった話ではありません。半分にしますと言ったのがおととし、よく半分までいきましたね、マイナス6.3%がマイナス3.0%までよく来ましたねという話なのだけれども、次、5年間でチャラにしますというところの方が難しいというのは最初からわかった話ですから、今に始まった話ではありません。
北朝鮮との話でいけば、今、北朝鮮の話というのは日本の新聞で書いているより深刻なのではないかと私にはそう見えますけれども。だから、これでどういう状態になるかといえば、朝鮮戦争を知っている私達の世代から言ったら、昭和25、26年、東京では動乱景気でえらい調子がよかったけれども、私の住んでいる筑豊・北九州では北朝鮮機が入ってきて、敵機来襲、空襲警報、灯火管制、電気は全部ライトを消してくださいというようなのを昭和25年でやっていました。戦争をやっていたのです、あの辺は。日本って広い国だなと子どものときに思った記憶がありますけれども、そういうのが朝鮮戦争という時代だったのです。今度は核弾頭がついているとかという話になってくると、さらに話は規模の大きなことになりかねませんから、そういう状態になればそれに備えをしなければいけない。難民が流れ着くかもしれない。シリア難民等がトルコへとか、ヨーロッパへとかという話が、日本で朝鮮半島からという可能性がゼロではないからね。それは経済に影響といったらマイナス影響ですというのは考えておかなければいけないでしょう。いろいろな要素がまだまだあると思いますけれども。
※詳細は下記ソースよりご確認ください。
【ソース】財務省:麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要(平成29年3月31日(金曜日))