1 インド気象局の予報によれば,大型で非常に強い勢力のサイクロン「FANI」は,ベンガル湾を北上しており,5月3日にはオディシャ州南部沿岸を横断し,その後,西ベンガル州コルカタ市にも接近することが予想されています。サイクロンの進路及びその周辺地域では,高潮,強風,豪雨等の危険性が指摘されています。
2 サイクロンの接近を受け,インド東部のオディシャ州,西ベンガル州及びアンドラプラデシュ州の沿岸地域等については,避難警報が発令されています。今後も各地域で各種警報が発令される可能性がありますので,最新の情報を得るよう努めてください。
3 つきましては,インド(東部)に渡航・滞在を予定されている方及び既に滞在中の方は,最新の気象情報等関連情報の収集に努め,避難警報の発令されている地域には近寄らず,状況に応じて外出を控える,あるいは渡航の日程・移動経路又は訪問地を変更する等,災害や事故に巻き込まれないよう安全確保に努めてください。
サイクロンの影響に伴い,各種交通機関(特に航空機や船)の混乱も予想されますので,ご利用の予定がある場合には,運行状況を利用交通会社に確認することをお勧めします。
4 さらに上記の留意事項に加え,インドに既に滞在中の方,特に,サイクロンが通過する地域にお住まいの方は,下記の諸点に留意し,災害被害を避けるための準備や行動などに留意し,十分な安全対策を速やかに講じるようにしてください。
【上陸前の備え】
(1)報道及び関係機関から最新の情報を収集する。
(2)停電に備え,懐中電灯,ライター,ろうそく,携帯ラジオ,予備の電池等を準備するとともに,1~2週間分の飲料水・食料を確保・備蓄する。
(3)避難することも想定し,旅券,現金,雨具,携行用の水,食料等を準備し,いつでも持ち出せるようにしておく。
(4)強風で飛ばされそうなものは,屋内に移す又は固定する。
(5)避難場所や避難コースを確認しておく。
(6)家族等に緊急連絡方法や避難場所の確認を行う。
(7)沿岸部に居住・滞在の場合は高潮の発生にも注意し,あらかじめ安全な内陸部への避難を検討する。
【上陸以降の対応】
(8)報道及び関係機関から最新の情報を収集する。
(9)外出は控える。
(10)現地当局からの避難勧告や指示に従う。また,避難後に最寄りの在外公館(在コルカタ日本国総領事館または在チェンナイ日本国総領事館:下記連絡先参照)へ連絡する。
(11)サイクロン通過後も地盤のゆるみに伴う土砂崩れ等の二次災害にも十分注意する。
(12)被害が発生している地域においては,略奪等の治安悪化の可能性にも十分注意する。
(13)被災地では,インフラの破壊(電気や水など),物資供給不足,各交通機関の乱れ,電話等通信網の断絶等が発生しているおそれがあるため,被災地を訪れる場合には,情報収集を行いつつ慎重に検討する。
5 万一災害に巻き込まれた場合は,現地の州政府当局や気象当局等が発表する警報等に従って安全確保に努めるとともに,日本の留守家族,最寄りの在外公館(在コルカタ日本国総領事館または在チェンナイ日本国総領事館)までご連絡ください。
6 海外渡航の際には,万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在される方は前述の総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず「在留届」を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新の安全情報や,緊急時に領事館の連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html )
※詳細は下記ソースよりご確認ください。
【ソース】外務省:インド(東部):サイクロン「FANI」の接近に伴う注意喚起(新規)