2019/03/26

【財務省】「一日も遅れず借金を返した国は日本だけ」 麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣記者会見の概要(平成27年4月9日(木曜日))

【質疑応答】

問)
  成立した予算の中で歳出の項目についてお尋ねします。アジア開発銀行への拠出金は296億円盛り込まれていて、それを含む一般会計の経済協力費、全て合わせても783億円です。今後AIIBへの対応方針で試算したところですと、設立当初の日本の出資金は少なく見積もっても1,000億円とされています。その場合、やはりこの経済協力費で賄えるものなのでしょうか。

答)
  AIIBの参加国というのは最終的に幾つになるのだか知りませんけれども、MOUのサインの段階ですから、今の段階でどれぐらいになるのだか、トータルの規模が幾らになるのだかというのは、払い込まれる出資額の総額も中身も全然分かりませんから、どうやって計算したのだか知らないけれども、そういった意味では我々は今の段階でそれを考えているわけではありません。だから今の話は答えようがないですね。言っていることは同じですからね。

  いろいろ報道されているけれども、ちゃんと基準だけ教えてと。誰がやるの。審査するわけだから、査定するわけだから。私は何回も同じことを言っているので飽きてきたけれども、やることは1つなんですよ、お金を貸すといっても、返ってこない人には貸せないのだから。返ってこないお金はあげると言うのだからね、それは。お金をあげるのと貸すのと意味が違うから、銀行である以上はお金を貸すと言っているわけでしょう、少なくとも。そうするとその時には必要です。そこにニーズがあります、分かりますよ。それは世界銀行もIMFもADBもみんないろいろな需要を言われているのは、それぞれみんな責任を持ってやっているから。そういったニーズがあるけれども、お金というのは、借りた人はそれを返さないといけない。きちんと返してもらわないといけない。

  ところが、知っているだろうけれども、日本は1904年、日露戦争に当たって戦時公債を発行したわけです。1,000万ポンド。外貨で、イギリスで1,000万ポンド調達したわけです。500万ポンドをイギリスが買ってくれた。残りの500万ポンドはクーン・ローブ商会が日本の国債を買ってくれたわけです。日本という国は基本的に間違いなく、一銭たりとも1日たりとも遅れず、約定を違えずきちんと払ったのだから。今日世界で他国の外貨でお金を借りて、返済に滞ったことが1回もない国、日本以外にあるなら教えてください。だから、お金は貸したら返ってくるとみんな思っているのです、日本の人というのは。お金は借りるものではありませんよ、借りたら返すのですよ、すぐ返しなさいというふうなもので、みんな育ってきたんです。しかし今、借りたお金を返さないのが多いのではないですか。正直言うけれども、世界で、借りたお金を約定どおりにきっちり返さない国の方が多いぐらいで、きちんと返している、1回も滞っていない国は無いそうだから、そうすると何が言いたいかというと、そこにもう1行増やすのですよ。

  この国が貸すわけです。その国はきちんと審査をして、例えば、3行で足しても400億円か500億円かとみんな言っている時に、いきなり後ろから来て、みんなが貸さないなら私が300億円貸してあげるよということになったとします。例を引いているのだからね、あとで都合のいいところだけ取って勝手な記事を作らないようにしておいてくださいね。その時に、後から来た300億円は前から貸している400億円に乗っかって返済が始まりました、その時にこの400億円のお金はちゃんと返せるのか、後から来た300億円は融資計画がきっちりできていないからその分は返せませんでしたと。リスケジュールになりましたとしますよ。債務超過だと。そうなった時に、先に貸してあった400億円は優先的に返してくれるのかと。国内だったらまだやれるでしょう。しかし海外相手にそれができるのかと。後から来た300億円とみんな割合は同じで、700億円が全部焦げつきで、一律カットで、お返しできるお金は300億円だけですと言われたら、早い話が100億円取り損ねる可能性だったものが、平均で割られたら、間違いなく被害が出ますからね。

  こっちは税金を預かっているのだから。税金として預かったお金を人に貸すのだから、それは間違いなくきちんとした返済計画ができるように、いろいろ手助けして、いろいろやり方も全部、できないようなところにちゃんと帳面までいろいろするのをみんなやってきているのですよ、世界銀行もADBも。そういったようなことをやってきているところに、新たにやりますと。結構ですよ、ニーズがあるのだから。けれども、ちゃんと審査やら何やらは、そこに参加する国でみんな決めましょうねと、理事会で。どういう理事の構成ですか、ちゃんと審議は、審査はどこでやるのですか、誰がやるのですか、ルールを決めてくれればいいのですと言っているのです。最初から私達はこれしか言っていない。だから返事をくださいと。3月31日はこっちが出した提案を聞かない限りは私達も答えのしようがないと。何の返事もないのだったら、こっちも何の返事もしようがないということを言っているだけだから。新聞を読むと何だか調子いい話、右行ったり左行ったりしている記事になっているでしょう。ずっと私はこれしか言っていない。向こうの人に対しても同じ、IMFの人に対してもADBに対しても同じことしか言っていないから、日本は。だから今のAIIBの話というのは、今からどうなるのか知らないけれども、次は6月だとか言って、みんな報道していたけれども、どうして6月なのだかさっぱり知らない。どこでどうなっているのだか知らないけれども、とにかくいろいろな形でまだ話が行ったり来たりしている最中なのだと思いますよ。だけれども、日本は何で参加しないのだといろいろな人を通して私のところに言ってくるけれども、私は飽きるぐらい同じ話をしているので、正直もうつらいから今日でこれは最後にしてください、この答えはずっと同じことしか言わないから、もうこれで勘弁してください。



※詳細は下記ソースよりご確認ください。



【ソース】財務省:麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣記者会見の概要(平成27年4月9日(木曜日))

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