2019/03/25

【財務省】「AIIBは理事会をオープンに」 麻生大臣、黒田総裁共同記者会見の概要(平成27年4月17日(金曜日))

【質疑応答】

問)
  先ほど参加国から、IMF改革に対する不満が出たというお話でしたけれども、今回、AIIBにたくさんの国が参加を表明したこととの関係性と、既存のIMFであったりADBであったりという国際金融機関がある中でそれをいかに使いやすくしていくかという意味で日本の役割をどのようにお考えかお伺いします。

大臣)
  インフラストラクチャーに対する需要が多いというのは、特にアジアに限らず新興国の中では多いのというのは我々も直接感じますし、ODAなどいろいろな形で私共に対しても希望が出されているのは確かです。IMFの増資が遅れてみたり、世界銀行にも同じような話があると思いますけれども、そういったものに対する増資がアメリカの議会のために止まっているというのも事実として言えると思います。今、そういったものを補う形で中国のものが出てきたというのもその背景の一つだと思います。

  日本として今一番考えなければいけないのは、担保とか返済するための基準とかいろいろなものを我々はこれまでの長い経験でアジア開発銀行とかODAを通じて審査するノウハウを持っていると思いますけれども、こういった新しい銀行を作ろうという場合は、その新興銀行は案件を審査するに当たって、それを持っているとはなかなか言い難いようなところがありますので、今回のAIIBについてはそれらのものがきちんとできますか、できないのであれば、例えばADBや世界銀行と協調融資するとか、日本に頼むとかいろいろな形のものをやらないで、審査をなしとは言わないけれども、審査が正確でないままに融資をすると、結果的に返済ができなくなる。返済ができなくなると、これまでその国にお金を貸している世界銀行やADB、その他の国々が後から出てきたAIIBの融資によって、これまでの返済も滞ることになると既存の組織にとって迷惑をしますので、そういったことがないようにしてもらうためには、その組織の理事会をオープンにして我々も聞いておくようにするような組織にしてもらわないといけないということを我々としてはきちんと言うべきことだと思います。



※詳細は下記ソースよりご確認ください。



【ソース】財務省:麻生大臣、黒田総裁共同記者会見の概要(平成27年4月17日(金曜日))

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