【質疑応答】
問)
ペンス副大統領に聞きたいと思いますが、北朝鮮に対する外交的な、経済的な圧力をかける、増していくということなのですけれども、対話のための対話というのは避けた方がいいという首相からの発言がありましたが、平和的な解決ができるということで北朝鮮はそういった会話ができるように何か具体的な措置をとらないといけないか、お答下さい。
そして麻生副総理に対して。アメリカの安全保障を見て、日本側の思いやり予算を考えて、トランプ大統領から日本にもっと負担してほしいということなのですけれども、お答えをどうぞよろしくお願いいたします。
ペンス副大統領)
朝鮮半島の非核化というのはアメリカの長期的な政策であり、韓国の政策でもあり、日本の政策でもあります。中国もそうです。そして世界中の国の長期的な政策として存在してきました。しかし、過去20年、この対話の失敗を見てきました。1990年代の枠組みの失敗もあり、6カ国協議の失敗がありました。こちらが誠実に取り組んだが、北朝鮮がそれに対して挑発行為を増す一方でした。そのため、戦略的な忍耐の時代は終わりました。トランプ大統領から明確な発言がありましたが、アメリカの政策はこの地域における、同盟国と手を組みます。日本の安倍首相と相談することも話しました。昨日も黄(ファン)大統領代行と相談することもできました。そしてトランプ大統領は中国の習近平主席と話すこともできまし。中国もこの非核化にコミットしているということがわかりました。
私は、こういった国を団結させて外交的かつ経済的な圧力をかけることによって、この朝鮮半島の非核化をいつか実現する可能性があると思います。テーブルの上に全ての選択肢がありますが、トランプ大統領とトランプ政権は全ての国が協力して北朝鮮に対する圧力をかけて、永久的に核計画を廃棄して、弾道ミサイル計画を廃棄してもらいたいと思います。安倍首相も仰いましたが、本日、対話のための対話は無意味だということで、圧力をかけることが大事です。米国は、今信じているのはやはり国際社会が外交的な圧力、または経済的な圧力を活かして、北朝鮮に対してかけて、今までは20年以上もそういった圧力をかわしてきた北朝鮮ですが、我々は断固たるスタンスを持って、非核化した朝鮮半島を実現できるまで、私たちは休むことはありません。
問)
トランプ大統領は選挙中、何回も、日本に対して、共同して防衛負担を、日本がもっと負担してほしいという話をしましたが、その注文に対する答えというのは、日本はどのように考えていますか。
麻生副総理)
今のお話ですけれども、この日本の例えばディフェンスに関することで言わせていただければ、この前、ジェームズ・マティス国防長官がお見えになったときに話をさせていただきましたけれども、少なくとも例えばホストネーションサポート、思いやり予算と日本語では言うのですけれども、このときにホストネーションサポートの話というものに関しては、日本が非常に教科書のようだと。
日本はホストネーションサポートで75%を払い、韓国は50%、ドイツが30%、イタリアが40%というのが実態ですから、これを見て御理解をいただいたところだと思っていますし、また、日本の最近の安倍内閣になってからの防衛費の配分の仕方というのを見ても、一番問題の海、海自に対して一番傾斜配分を厚くし、それから空、陸というふうな形にしているのも極めて正しいという話をしていることに関して、少なくともこれ以後、ジェームズ・マティス国防長官含めてアメリカの軍関係者から日本の防衛に関しての御意見とか御不満というのを少なくとも私の段階で聞いたことがありませんので、こういった話をきちんと双方で今後ともしていく、両方できちんとした情報を交換するというのが一番大切なので、特に今、東シナ海とか朝鮮半島とか日本海というような、このきな臭いエリアにおいては、我々としてはこの情報交換なり、インフォメーションというものなり、現地の情報の交換というものをきちんと継続してやっていくということが極めて大事なのだと思っています。
※詳細は下記ソースよりご確認ください。
【ソース】財務省:麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣・ペンス副大統領共同記者会見の概要(平成29年4月18日(火曜日))