【ポイント】
●3月15日午後1時40分頃(現地時間),クライストチャーチ市内の2カ所のモスクにおいて何者かが銃を乱射し,多数の死傷者が出ました。
●同日現在,事態の収束は発表されておらず,まだ犯人が逃走している可能性もあります。現地警察は国内の全てのモスクに対して引き続き閉鎖を指示するとともに,住民に対して当面はこれらのモスクへの訪問を避け,今後とも警察のウェブサイトやソーシャルメディアをチェックすることを強く勧めていますので,事態が収束するまでは,国内のモスク施設や現場周辺に近づかないでください。
●クライストチャーチをはじめ,ニュージーランドに渡航・滞在される方は,テロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう,最新の関連情報の入手に努め,外出の際には,周囲の状況に十分注意し,安全確保に努めてください。
1 3月15日午後1時40分頃(現地時間),クライストチャーチ市中心部(ハグレー公園隣のディーンズ・アベニュー)と同市東部のリンウッド地区に所在する2カ所のモスクにおいて,何者かが銃を乱射し,多数の死傷者が出ました。警察は直ちに市内の全学校及び公共施設の閉鎖と住民に対する外出の抑制を呼びかけるとともに,現場周辺を閉鎖して徹底的な捜索を行った結果,同日午後5時30分までに男女計4名の容疑者を拘束しました。その後も,警察は国内の全てのモスクに対して引き続き閉鎖を指示するとともに,住民に対しても当面の間はこれらモスクへの訪問を避け,警察のウェブサイトやソーシャルメディアをチェックすることを強く勧めていますので,事態が収束するまでは,国内のモスク施設や現場周辺に近づかないでください。
2 アーデーン首相は本件をテロ攻撃と表現しており,ニュージーランド当局がまだ捜査中ですが,同国政府はテロの脅威レベルを「low」から「high」に引き上げています(5段階の下から2番目から,4番目に引き上げ)。
3 また,クライストチャーチをはじめとするニュージーランドに渡航・滞在される方は,不測の事態に巻き込まれないよう以下の対応に努めてください。
(1)最新の関連情報の入手に努める。
(2)以下の場所がテロの標的となりやすいことを十分認識する。
モスク・教会等宗教関係施設,
公共交通機関,
観光施設,
観光地周辺の道路,
コンサートや記念日・祝祭日等のイベント会場,
レストラン,
ホテル,
ショッピングモール,
スーパーマーケット,
ナイトクラブ,
映画館等人が多く集まる施設,
政府関連施設(特に軍,警察,治安関係施設)
等。
(3)上記(2)の場所を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる,できるだけ滞在時間を短くする等の注意に加え,その場の状況に応じた安全確保に十分注意を払う。
(4)現地当局の指示があればそれに従う。特に銃撃,爆弾等の事案に遭遇してしまった場合には,警察官等の指示をよく聞き冷静に行動するように努める。
●頑丈なものの陰に隠れる。
●周囲を確認し,可能であれば,銃撃音等から離れるよう,速やかに,低い姿勢を保ちつつ安全なところに退避する。閉鎖空間の場合,出入口に殺到すると将棋倒しなどの二次的な被害に遭うこともあり,注意が必要。
4 海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在する方は,大使館又は総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。
(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時の大使館又は総領事館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )
5 なお,テロ対策に関しては,以下も併せて御参照ください。
(1)パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」
(2)パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」
(3)ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル
※詳細は下記ソースよりご確認ください。
【ソース】外務省:ニュージーランド:クライストチャーチのモスクにおける銃撃テロ事件の発生に伴う注意喚起