【質疑応答】
問)
甘利前大臣は昨日の会見でこのようなことをおっしゃっています。支援者について、良い人だけと付き合っているだけでは選挙に落ちてしまうと。小選挙区だから、間口を広げて来るもの拒まずにしないと当選しないと述べられています。これは本音を語ったように思います。今回の問題に照らせば、支援者が献金をしてもその見返りが得られない、陳情が実現しないなら、今度は議員を追い落としたり敵対する行為に回る、議員との間にいさかいが生じるのは避けられないと言ったようにも聞こえてきます。甘利前大臣以上に政治経験の長い麻生大臣にとってもこれは当てはまるのでしょうか。自らの御経験を踏まえておっしゃっていただけますでしょうか。
答)
後援会、有権者、その会の内容、地域、いろいろあると思います。そういった意味で難しい話であり、会合をやれば反社会的な人達も普通に見分けがつかない人はいっぱいいますから、その中に入ってくる、写真を撮る、いかにも親しそうに。それを一々身分証明書を求めるわけにもいかないし、新聞社です、週刊誌です、と言われて身分証明書を見せてくれますか。名刺は印刷できるから社員証を出してくださいと言って、社員証を出せる人が何人いるかと。言っている意味、みんなわかるでしょう。それができるかといったら、それはないですから。いかにも親しそうに写真を撮っているではないかといって、その写真を流す。そういった話ですから、これはなかなか難しい問題だと思います。甘利さんの場合は、いきなりお菓子の中にお金が入っていました、幾らか知らないけれども、お目にかかった機会なので是非、と言ってお金を置いていかれ、政治資金に則ってきちんと処理しているわけですから。そういった形で処理して、さらにそれが問題だといって、何を頼んだか知らないけれども、頼まれたことが成立していないからといってどうこう言われても、それはその話をするという前提で受け取っているわけではないですから、法律的には別にとは思いますけれども、今言われたような形で、最初からそういった形で嵌めようと思っている人達がいないという保証はありません。そういった意味では議員にとって極めて難しい状況に常にあることだけは覚悟しておかなければいけないと思います。
問)
先程の甘利さんのお話のところで、受け取ったお金を適法に処理されていたということがあったのですけれども、一般市民の感覚としては、そもそも現職の大臣が大臣室で現金を、しかも多額の現金を受け取っていたということそのものに驚きとか不信感を抱いていると思うのですけれども、大臣自身は現職の大臣として大臣室などで多額の現金を受け取った経験がおありでしょうか。それについてどのようにお考えになりますか。
答)
現金を大臣室に持ってくる人というのはまずいないものですよ。
問)
受け取ったことは過去にはないですか。
答)
現金を大臣室に持ってくる人はいないものです。大臣経験は結構長いけどないです。常識的には普通ないのではないですか。
問)
支援者から多額の現金を直接受け取るということ自体は大臣にとってもありますか。
答)
普通は秘書がやっているので、私達のところに直接来るというのはまずないです。私の場合は少なくともないです。
問)
昨日の説明でかなり詳しく甘利前大臣の方からあったかと思うのですけれども、まだ解明されていない部分は当然あると思うのですが、今後国会での証人喚問であるとか参考人招致、野党は当然求めてくることが考えられるのですが、これについてはどのようにお考えでしょうか。
答)
それは国会対策委員会の話ですね。
※詳細は下記ソースよりご確認ください。
【ソース】財務省:麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要(平成28年1月29日(金曜日))