【質疑応答】
問)
地域銀行の関係なのですけれども、九州の方で10月1日に鹿児島銀行と肥後銀行が経営統合します。来年4月には経営統合が3件ございます。人口減少がどんどん進んでいく中で、まだまだ地域銀行の数が多いんじゃないかという指摘もありますが、大臣は地域銀行の再編というのは今後進んでいくと見ていらっしゃいますでしょうか。
答)
肥後銀行、鹿児島銀行、内容、資産、従業員、店舗数、そっくりだね。どれくらいするとこんなに似られるのかねと思うぐらいよく似ているのだけれども、合併されるということなので、合併については、こっちは別に促進しているわけでもないし、止めているわけでもないので、地域銀行がその地域の人口減少に合わせるとか産業の伸び方に合わせるとか、いろいろな形で地域銀行のあり方というものを考えなければいけないというような意識を持たれている方がそういった判断をされるのであって、これは地域銀行の経営に関する話なので、各地域銀行が自らの経営判断で行われる話なので、合併というのもその1つの方策なのだろうと思いますので、それを私共の立場でどうのこうの言うつもりは全くありません。
ただ、銀行というのは、かつてお金がなかった昭和20年代、30年代の資金不足と違って、今の経済は資金は余っていますから、お金がないのではなくて需要がないのです。そこが全然わかっていない人がいっぱいいるけれども、世の中にないのは需要ですよ。だから民間需要がないというところに問題があるのであって、金融が緩和され、財政が同じく出動してという形になっていって、民間の企業が設備投資をやるときに、民間がお金を借りに来るまでずっと待っていたら地域銀行は成り立ちませんね。そんな時代ではないと思っていますよ。やっている銀行、伸びている銀行というのはあるのですよ。経営者の姿勢を見たらわかりますよ。そこらのところの姿勢は非常に明確だよね。企業に提案を持っていって、他県でこういうものがあります、おたくもこれどうですかと言って、顧客にそんなのがあるのか、それもやり方であるなと思わせるような営業をしている銀行は、単なる預金集めをやっていればいいというような時代ではないということの意識がしっかりしている。こういったことができる銀行とそうではない銀行というのは差がつきますね。それは当然だと思いますけれども、ぜひそういった意味では、今、肥後と鹿児島の例が出ましたけれども、ほかにも幾つか合併しているところがありますので、そういったところでいろいろ成功した例が出てくるといいのではないかと思って期待はしています。
※詳細は下記ソースよりご確認ください。
【ソース】財務省:麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要(平成27年9月29日(火曜日))